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悪玉カルシウムと呼ばれる「イオン化カルシウム」

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ちょっとまった!
あなたが食べているそれ、悪玉カルシウムではありませんか?

悪玉カルシウムという言葉をご存じですか?

悪玉カルシウム

私たちは毎日の食事の中で自然とカルシウムを摂取しています。しかし、その摂取量は殆どの日本人には足りていないのが現状です。最近ではカルシウムサプリメントの広告宣伝があちこちで流れ、カルシウム不足の解消を促すCMもよく見かけますよね。

それはカルシウムが身体を構成する重要な栄養素のひとつだからです。カルシウム不足の生活が続くと、身体はカルシウムパラドックスに陥り、様々な生活習慣病を引き起こします。しかし、日本人はカルシウム不足に対する認識が薄いのではないでしょうか?カルシウム不足を放置してしまうことで、高カルシウム血症になり、腎臓結石や心筋梗塞などの重い病気にかかってしまうのです。

カルシウムパラドックスに関する詳しい記事はこちらをご覧ください。
知らないと損をするカルシウムパラドックスの話

最近になってやっと、カルシウム不足についてテレビなどで広く紹介され、カルシウム不足に対する一般的な認識が広まってきました。それに伴い「カルシウム」と名の付くサプリメントもより多く市販されるようになりました。カルシウム不足の解消に、それらのサプリメントを毎日摂る方も多くいらっしゃいます。

しかし、ここで一度考えて欲しいのです。

あなたが飲んでいる、または食べているカルシウムは本当に骨まで届いているのでしょうか?もし、毎日摂っているカルシウムが身体に吸収されていなかったら…。もし、毎日摂っているカルシウムが逆にカルシウム不足を招くとしたら…。お金も時間も無駄になるどころか、カルシウム不足は深刻化する一方です。

飲めば飲むほど逆効果になるカルシウムサプリメントは存在していると言われています。…実は、市販の殆どのカルシウムサプリメントがそうだというのです。

それらのカルシウムは「悪玉カルシウム」呼ばれ、身体に危険な影響を及ぼすカルシウムとされています。

もし、あなたが「悪玉カルシウム」を知らないのならば、この記事を読み進めていては如何でしょうか?

「悪玉カルシウム」とはイオン化カルシウムのこと

イオン化カルシウムとは、平たく言えば骨に届かないカルシウムのことです。

例えば、石灰石からカルシウムを抽出する場合、石灰乳にしてから乳酸菌などで発酵させて、科学的にカルシウムを抽出します。石灰のままだと身体は吸収しませんが、このように科学的にカルシウムを抽出すると、身体に吸収させることができるのです。

また、焼成カルシウムと呼ばれるカルシウムも幅広く食品添加剤として使用されています。1000度以上の高温で長時間焼いて粉末にしたものです。代表的な物としては貝殻やサンゴの焼成カルシウムですが、貝殻やサンゴをいくら細かくしたとしても人間の身体には吸収されません。これを高温で焼いて化学処理を行うと飛躍的に吸収率を上げることができます。

人工的に作られるカルシウム

これらの人工的に作られたイオン化カルシウムは、身体の中に摂取する前から活性化しています。活性化とは骨だけでなく、細胞や血液などと結びつきやすい状態になっている事を指します。

「吸収率が良いのならば、骨へ届きやすいのではないか?」

そう思われる方も多いかもしれませんが、残念ながら活性化しているカルシウムは骨に届かないという事がわかってきたのです。この骨に届かないカルシウムが悪玉カルシウムです。

なぜ悪玉カルシウムは骨に届かないのか

活性化している悪玉カルシウムは、体内に取り込むと急激に身体に吸収されます。しかし、これは骨へカルシウムを届けるためには逆効果なのです。

カルシウムは本来、身体の中へ入るとゆっくりと活性化し、性質が変化していきます。ゆっくりと活性化するカルシウムは細胞や血液と結びつくことなく、骨まで届いてから結びつくのです。これがカルシウムが骨に届くまでのプロセスなのです。

ところが、すでに活性化しているカルシウムが身体の中へ入ると、骨に届く前に血液や細胞に結びつき、そこに沈着してしまいます。だから骨には届きません。

すると、血液中のカルシウム濃度は急激に高まります。カルシウムは血液を凝固させる作用を持っているため、血液中のカルシウムが血管に沈着して固まり、血管を詰まらせる原因となります。そのせいで高血圧を起こし、動脈硬化の原因となるのです。

血液中のカルシウム

同じように、活性化カルシウムが細胞に沈着してしまえば細胞の神経伝達が滞り、物忘れなどの症状として現れることもあるのです。細胞には筋肉も含まれますので、筋肉に沈着すれば身体がうまく動かなくなり、ついには寝たきりになる危険性もあるのです。

悪玉カルシウムが骨の表面にこびりつく

活性化している悪玉カルシウムが骨にたどりつくと、骨の中に吸収される前に石灰化を起こし、骨の周りをいびつに覆い囲んでいく場合があります。骨の表面で石灰化したカルシウムはトゲのようになり、神経を圧迫して、身体の痺れやめまい等の症状としてあらわれます。

恐ろしいのは、この状況は骨密度検査では確認できない場合があることです。

骨の表面でトゲとなり石灰化したカルシウムが骨密度の測定内容に含まれてしまい、この状況に気付かずに放置してしまう場合があります。

カルシウム レントゲン

このような異変を感じたら、レントゲンで一度自身の骨の状況を確認することをお勧めいたします。

悪玉カルシウムのまとめ

悪玉カルシウムは焼成したり、人工的に作られたカルシウム
悪玉カルシウムは活性化したカルシウム
悪玉カルシウムは骨に届かず、血液・細胞・骨の表面で石灰化する危険性がある
サプリメントでカルシウムを補っている方は、今一度、自分の飲んでいるカルシウムが悪玉カルシウムではないか確認することをお勧めします。

カルシウムサプリメント 悪玉カルシウム

安価な市販で売られているカルシウムのほとんどは悪玉カルシウムです。
一番確実なのは小魚や小松菜、海藻などの天然カルシウムを含んだ食材からカルシウムを摂取すること。サプリメントの力を借りずにカルシウムの充実した食生活を送ることです。

それが難しい場合には、悪玉カルシウムを避け、しっかりと天然のカルシウムが摂取できる非活性カルシウムを選ぶ必要があります。非活性カルシウムで有名なのは風化された貝化石から精製された風化貝カルシウムです。

しかしながら、安価なカルシウムではありませんので、できることなら根本的な食生活の改善に取り組んでいきたいところです。非活性カルシウムであっても、あくまでそれだけで解決せずに、サプリメントに頼らずともイキイキと生活できる健康体を目指していきましょう。

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